映画に感謝を捧ぐ! 「闇の曲がり角」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はヘンリー・ハサウェイ監督の「闇の曲がり角」に
感謝を捧げようと思います。
闇の曲がり角 [DVD] - ルシル・ボール, マーク・スティーブンス, クリフトン・ウェッブ, ウィリアム・ベンディックス, クルト・クリューガー, ヘンリー・ハサウェイ
私立探偵「ブラッドフォード・ガルト」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
視覚&聴覚的魅力を追求した探偵映画であります。
ロマンスとスリル&サスペンスが絡み合うストーリー
光と影の特性を最大限に生かした演出
軽快且つ上品な音楽が一体となる光景は
私に、映像&音楽によって物語の持ち味を
高めていく技法と
一人の不誠実な男によって周りの人々が
悪に染まっていく悲劇の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(勧善懲悪の爽快感よりも
愛&暴力の虚しさ+危うさが印象深い
決着の付け方となっている点も見逃せません。)
まさに「視覚&聴覚技巧系巻き込まれサスペンス」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
探偵小説の魅力と映画の魅力を
見世物的残酷さ&文学的難解さに依存することなく
共存させることに挑んだ本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。