映画に感謝を捧ぐ! 「THAT/ザット」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はアベル&バーリー・バン監督の

 「THAT/ザット」に感謝を捧げようと思います。

THAT/ザット [DVD] - サクソン・シャービノ
THAT/ザット [DVD] - サクソン・シャービノ

 謎のアプリ「ビー・デビル」に翻弄される

 人々の運命を描いた本作は

 ホラー映画史上屈指の「穏健さ」を感じさせる珍作であります。

 ホラー映画の定番要素と

 ネット社会の暗部が融合したストーリーと

 人体破壊&流血を抑制し

 視覚的驚かしに重きを置いた演出が一体となる光景は

 私に「アトラクション的恐怖」を徹底追求した

 ホラー映画の醍醐味と

 情報テクノロジーの発展と怪奇映画の伝統が

 融合することによって生じる科学反応の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (清々しいほどの「宣伝戦術色」に溢れた邦題と

 ホラー映画的思わせぶりと

 ヒロインに対する「歪んだ愛」が絡み合った

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「情報テクノロジー系ホラー」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 インターネット社会で暮らすための心得

 恐怖の法則、暴力に依存しないスリル&サスペンス生成術

 ホラー映画界の若者認識が一堂に会した本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。