映画に感謝を捧ぐ! 「奥様に知らすべからず」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回は渋谷実監督の「奥様に知らすべからず」に
感謝を捧げようと思います。
奥様に知らすべからず [DVD] - 斎藤達雄, 笠智衆, 坂本武, 渋谷実
リチャード・コネルの小説をもとにして作られた本作は
異文化交流の醍醐味を満喫させてくれる
日常喜劇であります。
知略と悲哀が軽やかに絡み合う
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「夫婦」の持つドラマ&コメディ性
嘘の効能、滑稽さと哀しさを結ぶ絆の一端を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(ハッピー・エンドの形態を取りつつも
男二人の美しくも哀しい友情に心打たれる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「和洋折衷型夫婦喜劇」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
妻に抑圧される男たち&武術に生きる男たちが織りなす絆と
哀しくもユーモラスな夜遊び戦術を
暇つぶし規模のスケール感に収める収納術と
悲劇性と喜劇性、スター性と庶民的ムードが
絶妙のバランスで配合された俳優&女優陣の勇姿が心地良い本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。