映画に感謝を捧ぐ! 「テッセラクト」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はオキサイト・パン監督の「テッセラクト」に
感謝を捧げようと思います。
テッセラクト [DVD] - ジョナサン・リース・マイヤーズ, サスキア・リーヴス, アレクサンダー・レンデル, レナ・クリステンセン, オキサイド・パン
アレックス・ガーランドの小説「四次元立方体」を
もとにして作られた本作は
アジア&ヨーロッパの映画人たちが作劇&映像技法の粋を結集した
観光旅行映画であります。
運命の悪戯によって複数のキャラクターが絡み合い
凶暴な運命へと向かっていくストーリーと
幻惑的表現&時系列操作を多用した演出が
融合することによって生じる映画的科学反応は
私に「行いと結果の関係&運命の神秘性」を
映画的に表現する手法と
「東西映画文化交流」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「ドラッグ」に関わってしまった人間の末路と
運命の無情さを象徴するかのような
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「巻き込まれサスペンス型運命論」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
陰鬱且つ複雑なスリル&サスペンスと
膨大な情報量を巧みにまとめ上げる技術力に彩られた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。