映画に感謝を捧ぐ! 「ガン&スピリット」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はショーン・ラナ監督の「ガン&スピリット」に

 感謝を捧げようと思います。

ガン&スピリット [DVD] - ダニエル・エドワーズ, サミ・ダール, アンナ・バード, イアン・バーンズ, メリート・ヴァン・カンプ, エリック・ロバーツ, ショーン・ラナ, ショーン・ラナ, ダニエル・エドワーズ
ガン&スピリット [DVD] - ダニエル・エドワーズ, サミ・ダール, アンナ・バード, イアン・バーンズ, メリート・ヴァン・カンプ, エリック・ロバーツ, ショーン・ラナ, ショーン・ラナ, ダニエル・エドワーズ

 荒廃した街「ウエストブリック」で暮らす人々の

 運命を描いた本作は

 陰鬱且つ怪しげな狂気に彩られた復讐劇であります。

 復讐劇の王道と異常心理劇要素を

 力業でつなぎ合わせたストーリー

 劇画風味&幻惑感を徹底追求した演出

 様々な狂気に包まれたキャラクター造形が一体となる光景は

 私に「不運の連鎖」が精神に与える悪影響

 復讐者を「精神を病んだ存在」と見なす精神

 単純なストーリーを難解に映像化する技法の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「弁護士」という職業への皮肉と

 法律と正義の均整を保つための苦闘を

 感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「コミック型陰鬱系復讐劇」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 劇画的表現法、イタリア西部劇的残酷性&お色気

 闇堕ち系サクセス・ストーリーの醍醐味が混ざり合いながら

 正義と悪の近似性+暴力&復讐心が心身に与える影響を写し出す本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。