映画に感謝を捧ぐ! 「私刑(リンチ)される女」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアラン・ドワン監督の「私刑(リンチ)される女」に
感謝を捧げようと思います。
私刑される女 [DVD] - ジョン・ランド, ブライアン・ドンレヴィ, オードリー・トッター, ジョーン・レスリー, アラン・ドワン
南軍と北軍の間に位置する町「ボーダー・シティ」で暮らす
人々の運命を描いた本作は
軽業的なバランス感覚と王道的サービス精神に
彩られた西部劇であります。
「戦争」がもたらすモラル&秩序崩壊に翻弄される人々の悲劇
伝説の無法者集団、西部劇の王道要素
悪女映画要素、スパイ活劇的人間関係が
混ざり合ったストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「著名人」の映画的活用法と
西部劇ヒーローと女性映画要素
反戦メッセージと娯楽的アクション&ロマンスによる
共同戦線の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「南北戦争」が終わることによって全ての問題が解決され
ハッピー・エンドへと着地する豪快さに
圧倒される幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに堅実さと実験精神&メッセージ性を兼ね備えた
「女系西部劇」であると言えるでしょう。
南北戦争に翻弄される女性達の悲哀
無法者伝説、正統派西部劇的見せ場が絡み合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。