映画に感謝を捧ぐ! 「ナチス 怒濤の侵略」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
感謝を捧げようと思います。
ナチス怒濤の侵略 [DVD] - ドキュメント第2次世界大戦
アメリカ軍の記録映像「なぜ我々は闘うのか」の
系列作となる本作は
無意識の皮肉を放つ宣伝映像であります。
ナチス・ドイツ軍の凶悪性を世に知らしめ
徹底抗戦を促すために生を受けながら
ブラック・ユーモア&アクション的に記録する存在という
もう一つの顔を持ってしまうという光景は
私に「残酷さと滑稽さの秘めたる近似性」
記録映像的に表現する手法と
映像作品が作り手の意図を超えた存在へと
変異する現象の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(アメリカ軍の記録映像でありながらイギリス&フランスの勇姿を
掲げる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「ナチス・ドイツ流世界征服戦術入門」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
ナチス・ドイツ軍の絶頂期、大国に翻弄される中小国の悲哀
アメリカ軍加入前の連合軍事情
軍事宣伝映像戦術における「アニメーション技術」の重要性を
後世に残す存在である本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。