映画に感謝を捧ぐ! 「よっぱらったフィリックス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回は「よっぱらったフィリックス」に
感謝を捧げようと思います。
「フィリックス・ザ・キャット」による主演作の一つとなる本作は
軽量級でありながらも後年の映画界を導く存在となった
アニメーション映画であります。
フィリックス・ザ・キャットの持ち味と
「酔っぱらい」目線の世界を映像化するという発想を
融合させるという試みは
私に「日常から映画の種子を見つけ出す」
「飲酒に潜む危険要素を映画的に表現する」手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(1922年の映画「給料日」の流れを汲みつつ
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「精神世界映像化術入門」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
過度の飲酒によって
冒険活劇とドタバタ喜劇を融合させた世界へと
誘われたフィリックス・ザ・キャットの姿を
軽快且つ見せ場主義的に映像化することによって
後年の「飲酒&ドラッグ関連映画」に対する
道しるべの一つとなった本作は
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。