映画に感謝を捧ぐ! 「万事快調」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジャン=リュック・ゴダール&ジャン=ピエール・ゴラン監督の
「万事快調」に感謝を捧げようと思います。
万事快調 《IVC 25th ベストバリューコレクション》 [DVD] - イヴ・モンタン, ジェーン・フォンダ, ヴィットリオ・カプリオーリ, ジャン=リュック・ゴダール
取材先の工場でストライキに巻き込まれた
夫婦の運命を描いた本作は
風刺劇史上屈指の「難解さ&実験性」に溢れた作品であります。
論争&自分語りに重きを置きながら進行するストーリーと
「創作物」感満載の映像が
融合することによって生じる科学反応は
私に「娯楽映画技法と記録映画技法の共同戦線」と
作り手の思いを作品に反映させる手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(鑑賞者に考えさせることを徹底追求するかのような
クールさに彩られた幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「舞台劇+宣伝映像型社会&創作者論」の称号にふさわしい
作品であると言えるでしょう。
J・L・ゴダール監督の気質、1960~70年代の社会&文化
各種映像作品技法が手を結ぶことによって生を受けた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。