映画に感謝を捧ぐ! 「ホワイト・スペース」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はケン・ロクスマンディ監督の「ホワイト・スペース」に

 感謝を捧げようと思います。

ホワイト・スペース [DVD] - ホルト・マッキャラニー, ズライ・エナオ, ジョッコ・シムズ, デイヴ・シェリダン, ケン・ロクスマンディ
ホワイト・スペース [DVD] - ホルト・マッキャラニー, ズライ・エナオ, ジョッコ・シムズ, デイヴ・シェリダン, ケン・ロクスマンディ

 宇宙船「エセックス号」で漁を行う

 人々の運命を描いた本作は

 様々な葛藤に彩られたSF映画であります。

 巨大モンスターとの闘いと寄生型モンスターとの闘い

 宇宙系SF技法と空間限定型サスペンス&ホラー技法

 人間模様とアトラクション的特殊効果

 ハッタリ精神と節約精神がせめぎ合う

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に「複数のSF要素を力業でつなぎ合わせる」手法と

 状況設明台詞&思わせぶり要素の連続攻撃によって

 生成される「混沌」の一形態を目の当たりにする

 機会をもたらしました。

 (「曖昧さ&肩すかし感」の究極形態を

 目指すかのような幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「物語&映像内抗争型SF」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 「白鯨」・「エイリアン」・「ロールプレイング・ゲーム

 「アジア文化」を勢い任せに投入し

 バランス&論理性を気にすることなく

 混ぜ合わせたかのような作品世界に圧倒される本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。