映画に感謝を捧ぐ! 「スピード・コップス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はルイ・セギエ・カプデビラ監督の
「スピード・コップス」に感謝を捧げようと思います。
スピード・コップス [DVD] - マチュー・ペルドリオー, ルイ・セギエ・カプデビラ, シモン・ギベール, ポール・ローベル, ルイ・セギエ・カプデビラ
国防大臣暗殺事件の真相に迫る
男たちの運命を描いた本作は
凄まじい程の「詰め込み感&適当感」に
満ち溢れたアクション映画であります。
アクション映画的銃撃&肉弾戦
ホラー映画的装飾&残酷描写
サスペンス的どんでん返し、コメディ的緩さを
力業で融合させたストーリー&演出、キャラクター造形が
暇つぶし的躍動感で進行する光景は
私に「大衆娯楽要素」を勢い任せに
詰め込むことによって生じる混乱と
巻き込まれ映画的ヒーローと刑事映画的ヒーローによる
せめぎ合いの一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「敵軍」が闇雲に浮世離れ化する事によって
SFの領域に向かいつつあることを感じさせる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「積載過多映画」の極限を目指して突き進む
恐るべき怪作であると言えるでしょう。
アクション映画にありがちな状況設定の中で
膨大な情報量、見世物的暴力、社会派的思わせぶりが
荒れ狂う姿に驚かされる本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。