映画に感謝を捧ぐ! 「ルーム・サービス(1938年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はウィリアム・A・サイター監督の
「ルーム・サービス(1938年版)」に感謝を捧げようと思います。
マルクス兄弟 プレミアムコレクション DVD8枚組 ACC-193 - マルクス兄弟, ロックリーフ・フェローズ, セルマ・トッド, デヴィッド・ランドー, キティ・カーライル, アラン・ジョーンズ, ルシル・ボール, ジョン・キャロル, ジェーン・ラッセル, グルーチョ・マルクス, フランク・シナトラ, ウィリアム・ベンディックス, ノーマン・Z・マクロード, サム・ウッド, ウィリアム・A・サイター, エドワード・バゼル, アーヴィング・カミングス, チェスター・アースキン
ジョン・マーレイ&アレン・ボレッツの同名舞台劇を
もとにして作られた本作は
様々な奮闘ぶりに彩られたドタバタ喜劇であります。
限定された空間内で繰り広げられる珍騒動を
ホテルの特性、マルクス3兄弟の芸
ドタバタ喜劇の王道要素&舞台劇風味を駆使して描いていく
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に各種制約に縛られながら「舞台+俳優&女優陣」の
魅力を生かす妙技と
娯楽産業と詐欺師の秘めたる近似性を
喜劇的に示す手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(ドタバタ喜劇的滑稽さと舞台芝居的盛り上げを
力業で融合させた幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「空間限定型ドタバタ喜劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
頭脳戦と笑い、映画技法と舞台劇技法
空間的制約を守る生真面目さと悪ノリ感が
独特のバランスで絡み合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。