映画に感謝を捧ぐ! 「丘の羊飼い」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はヘンリー・ハサウェイ監督の「丘の羊飼い」に
感謝を捧げようと思います。
西部劇 パーフェクトコレクション 丘の羊飼い DVD10枚組 ACC-041 - ジョン・ウェイン, ジョセフ・コットン, ウィリアム・ホールデン, ロバート・テイラー, ランドルフ・スコット, オーディ・マーフィ, エロール・フリン, ロック・ハドソン, リチャード・ディックス, エレン・ドリュー, ヘンリー・ハサウェイ, ロバート・ワイズ, ジョン・スタージェス, サム・ウッド, レイ・エンライト, ネイザン・ジュラン, ラオール・ウォルシュ, レスリー・セランダー, ジェームズ・ホーガン
ハロルド・ベル・ライトの同名小説をもとにして
1941年に作られた本作は
素朴な映像と愛憎渦巻く人間模様が並び立つ
異色の西部劇であります。
西部劇、日常劇、家族劇、愛憎劇を
融合させることによって生を受け
軽快且つ静かに進行していくストーリー&演出は
私に「暴力&殺人に依存しないスリル&サスペンス生成術」と
秘密&悲劇が人心に与える影響と
世界の崩壊&再生を映画的に表現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(死と生、子供と大人、肉体と精神の関係に関する一考察を
世に示した幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「村おこし&陰性ホームドラマ系西部劇」の
称号にふさわしい作品であると言えるでしょう。
西部劇的装飾を施しつつ
「西部劇的見せ場」を極限まで抑制し
家族関係&謎解きに重きを置くという
実験的試みに挑んだ本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。