映画に感謝を捧ぐ! 「野性の叫び(1935年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はウィリアム・A・ウェルマン監督の

 「野性の叫び(1935年版)」に感謝を捧げようと思います。

野性の叫び [DVD] - クラーク・ゲーブル, ロレッタ・ヤング, ジャック・オーキー, レジナルド・オウエン, ウィリアム・ウエルマン
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 ジャック・ロンドンの小説「野性の呼び声」を

 もとにして1935年に作られた本作は

 娯楽的サービス精神&効率主義の

 醍醐味を象徴する道中劇であります。

 娯楽映画的アクション・ロマンス・人間&動物模様を

 ふんだんに取り入れつつ

 軽やかに進行していくストーリー&演出は

 私に「トラブル&野心と愛情の複雑な関係」・「自然の過酷さ」

 「種族を超えた友情の輝き」を映画的に表現する手法と

 適正速度のスピード感&スケール感を保ち続ける

 娯楽作品作りの一形態を目の当たりにする

 機会をもたらしました。

 (純情な愛&無器用な愛と和やかな男気が交錯する

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「冒険型道中劇入門」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 活劇、喜劇、人情劇、恋愛劇を取り込みつつも

 躍動感を失うことなく突き進む姿が心地良い本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。