映画に感謝を捧ぐ! 「倒れるまで」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマイケル・カーティス監督の「倒れるまで」に
感謝を捧げようと思います。
倒れるまで [DVD] - エドワード G. ロビンソン, ベティ・デイヴィス, ハンフリー・ボガート, ウェイン・モリス, マイケル・カーチス
ボクシングのプロモーター「ニック・ドナティ」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
愛、野望、狂気が交錯するボクシング映画であります。
スポーツ映画、極道映画、愛憎劇の手法を
組み合わせたストーリー&演出、キャラクター造形が
見せ場主義的に進行する光景は
私に、省略すべき部分とじっくり見せるべき部分を
判別した娯楽映画作りと
愛と憎しみの関係&プロ・ボクシング界の暗部を
映画的に表現する手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(極道映画と恋愛劇のハッピー・エンド&悲劇的結末が
静かに交錯する幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「武闘&愛憎系ボクシング映画」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
娯楽的アクション・ロマンス・人間模様と
ボクシングの醍醐味を盛り込みつつ
躍動感を保ち続けるストーリー展開&映像によって
後年のボクシング映画に対する「道しるべ」の一つとなった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。