映画に感謝を捧ぐ! 「D.N.A ドクター・モローの島」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョン・フランケンハイマー監督の
「D.N.A ドクター・モローの島」に感謝を捧げようと思います。
D.N.A. / ドクター・モローの島 ディレクターズカット [Blu-ray] - マーロン・ブランド, ヴァル・キルマー, デビッド・シューリス, フェアルーザ・バーク, ジョン・フランケンハイマー
H・G・ウェルズの小説「モロー博士の島」をもとにして
1996年に作られた本作は
存在力と混沌に彩られたモンスター映画であります。
島系モンスター映画の王道、アトラクション風味漂うモンスター造形
主演男優M・ブランド&V・キルマーの怪物性を融合させる事によって
生を受けたストーリー&演出、キャラクター造形が
混乱の渦へと変異していく光景は
私に「俳優陣の魔性が物語を翻弄する」現象と
「野性的狂気と科学者&権力者的狂気のせめぎ合い」を
映画的に表現する試みの一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(冒険映画的ハッピー・エンドの後に「社会派要素」の
奇襲攻撃を繰り出す幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「モンスター映画型人間&動物論」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
見世物映画的サービス&技術と
純文学&舞台劇風味がぶつかり合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。