映画に感謝を捧ぐ! 「オクラホマ無宿」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はゴードン・ダグラス監督の

 「オクラホマ無宿」に感謝を捧げようと思います。

オクラホマ無宿 [DVD] - ランドルフ・スコット, ジョージ・マクレディ, ヴァージニア・ヒューストン, ゴードン・ダグラス, ランドルフ・スコット
オクラホマ無宿 [DVD] - ランドルフ・スコット, ジョージ・マクレディ, ヴァージニア・ヒューストン, ゴードン・ダグラス, ランドルフ・スコット

 無法者「ビル・ドゥーリン」の生涯をもとにして作られた本作は

 実話系西部劇史上屈指の「堅実さ&娯楽力」を感じさせる作品であります。

 状況設明台詞&細切れ的映像表現によって

 

 段取り部分を省略しつつ

 娯楽的見せ場を的確に押さえ

 暴力描写を「活劇規模」に緩和しながら進行する

 ストーリー&演出は

 私に「歴史の娯楽的活用法」と

 闘いに生きる男たち&彼らに魅入られた女たちの宿命を

 西部劇的に表現する手法の一形態を目の当たりにする

 機会をもたらしました。

 (西部劇ヒーローR・スコットの渋味を

 最大限に生かすよう配慮されている点と

 「主人公の最期」をクールに描写することによって

 哀愁と勧善懲悪風味を共存させるかのような

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「無法者伝講座」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 無法者集団の栄枯盛衰を娯楽西部劇的に加工し

 暇つぶし規模のスケール感&スピード感にまとめ上げる

 技術力に彩られた本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。