映画に感謝を捧ぐ! 「ジェーン・ドウの解剖」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はアンドレ・ウーヴレダル監督の

 「ジェーン・ドウの解剖」に感謝を捧げようと思います。

 

ジェーン・ドウの解剖 [DVD] - エミール・ハーシュ, ブライアン・コックス, オフィリア・ラヴィボンド, アンドレ・ウーヴレダル
ジェーン・ドウの解剖 [DVD] - エミール・ハーシュ, ブライアン・コックス, オフィリア・ラヴィボンド, アンドレ・ウーヴレダル

 身元不明の女性遺体と検死官親子の

 運命を描いた本作は

 空間的節制と怪奇美を追求したホラー映画であります。

 最小限度の空間&登場人物数で

 見世物的残酷さと怪奇的映像美を生成するという

 試みによって生を受けたストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に、サスペンス的謎解きとアトラクション的驚かせの両立と

 「検死官」が抱えるストレス&リスクをホラー映画的に

 表現する手法の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (和やかな雰囲気と共に「新たなる惨劇」の接近を告げる

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「空間&人員限定型ホラー」の究極形態に向かって突き進む

 挑戦作であると言えるでしょう。

 悪霊系ホラー、災害映画、検死官サスペンスの持ち味が

 一堂に会した本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。