映画に感謝を捧ぐ! 「暗黒王マルコ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロイド・ベーコン監督の「暗黒王マルコ」に
感謝を捧げようと思います。
ギャング映画 コレクション 最後のギャング DVD10枚組 ACC-191 - エドワード・G・ロビンソン, ジェームズ・スチュワート, ハンフリー・ボガート, アイリーン・マニング, ジェーン・ブライアン, ジェーン・ワイマン, ディック・フォラン, ジェームズ・キャグニー, ラルフ・ベラミー, ケイ・フランシス, リュー・エアーズ, ジョーン・ブロンデル, エドワード・ルドウィグ, ルイス・セイラー, ロイド・ベーコン, アーチー・L・メイヨ, ジェームズ・キャグニー, ラルフ・ベラミー, ケイ・フランシス, リュー・エアーズ, ジョーン・ブロンデル
密造ビール会社の社長「レミー・マルコ」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
極道映画史上屈指の「奇策性」に
彩られた作品であります。
「禁酒法」の撤廃により合法化路線へと転向し
没落の一途をたどる主人公一派の悪戦苦闘ぶりを
ドタバタ喜劇的に描いていくストーリーと
極道映画的アクション&サスペンス描写を
喜劇的に加工した演出が一体となる光景は
私に「凶悪性と滑稽さを結ぶ絆」
「法律と商売、需要と品質の複雑な関係」
「極道世界に生きる人間の宿命」を
映画的に表現する手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(力業によって「ハッピー・エンド」へと導く豪快さと
運命に対する「ブラック・ユーモア的目線」が絡み合う
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「極道系ドタバタ喜劇」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
堅実派の雄R・ベーコン監督の演出力
主演男優E・G・ロビンソンの極道的存在力
凶暴且つ悲劇的な状況を
緩やかな喜劇へと加工する発想力&作劇力によって
後年の極道映画に対する「道しるべ」の一つとなった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。