映画に感謝を捧ぐ！ 「鉄格子の彼方」

　映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。

　今回はルネ・クレマン監督の「鉄格子の彼方」に

　感謝を捧げようと思います。

フランス映画 パーフェクトコレクション ジャン・ギャバンの世界 2 DVD10枚組 ACC-091 - ジャン・ギャバン, ピエール・フレネー, シャルル・ヴァネル, ミシェル・モルガン, シモーヌ・ヴァレール, アナベラ, マドレーヌ・ルノー, イザ・ミランダ, マレーネ・ディートリッヒ, ミシェル・モルガン, ロベール・ル・ヴィギャン, アリ・ボール, ジャン・ルノワール, ジュリアン・デュヴィヴィエ, マルセル・カルネ, ジョルジュ・ラコンブ, ジャン・グレミヨン, ルネ・クレマン, モーリス・グレーズ

殺人を犯し、国外逃亡した男「ピエール」と

　彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

　甘みと苦味が静かにぶつかり合う恋愛劇であります。

　愛に裏切られ、絶望感を抱きながら生きる男女の

　穏やかで危うい愛の日々を

　サスペンス、ロマンス、ホームドラマを

　絡み合わせながら描いていくストーリー＆演出と

　庶民的ムード漂う俳優＆女優陣＋風景が一体となる光景は

　私に「愛＆夢と現実のせめぎ合い」と

　「感動誘発的表現」に依存しない恋愛劇作りの

　一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

　（甘いロマンスに終止符が打たれ、償い＆日常へと向かう

　男女３人の姿をクールに映し出す幕切れと

　なっている点も見逃せません。）

　まさに「逃亡劇入り人情劇」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。

　逃亡劇と家族劇＆恋愛劇が複雑に絡み合う本作と

　生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を！！！。