映画に感謝を捧ぐ! 「シスコ・キッド(1931年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はアーヴィング・カミングス監督の

 「シスコ・キッド(1931年版)」に感謝を捧げようと思います。

シスコ・キッド [DVD] - ワーナー・バクスター, エドモンド・ロウ, コンチタ・モンテネグロ, アーヴィング・カミングス, ワーナー・バクスター
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 オー・ヘンリーの短編小説をもとにして

 1931年に作られた本作は

 和やかな男気&活劇性を感じさせる西部劇であります。

 欲望と危険に満ちた日々を送りながらも

 隙あらば女性とのロマンスを求める男たちの運命を

 西部劇的サービス精神と暇つぶし映画的効率主義の

 両立を図りながら描いていくストーリー&演出は

 私に、アクションとラブ・コメディが独特のバランスで並び立つ現象と

 殺人に依存しない西部劇作りの一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (様々な問題を隠蔽しながら「ハッピー・エンド」へと導く豪快さと

 追う者と追われる者の間に芽生えた「友情」に

 心打たれる幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「緩やか系量産型西部劇」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 アメリカ西部劇史に残る人気シリーズの一つ

 

 「シスコ・キッド」シリーズの幕開けを軽やかに告げた本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。