映画に感謝を捧ぐ! 「大海獣ビヒモス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はユージン・ルーリー&ダグラス・ヒコックス監督の
「大海獣ビヒモス」に感謝を捧げようと思います。
大海獣ビヒモス [DVD] - ジーン・エヴァンス, アンドレ・モレル, ジョン・タマー, レイヒ・マディソン, ユージン・ルーリー, ダグラス・ヒコックス
海を脅かす脅威に立ち向かう
人々の運命を描いた本作は
過激さと堅実さが独特のバランスで配合された
モンスター映画であります。
1950年代型巨大モンスター映画の法則に
沿って進行する堅実さと
戦争の傷跡&核実験批判を取り入れる過激さを
兼ね備えたストーリー&演出、キャラクター&モンスター造形が
私に「暇つぶし映画的サービス精神&効率主義」と
「社会派的メッセージ」による共同戦線と
ロマンス&情緒を極限まで抑制したモンスター作りの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(能天気なハッピー・エンドに背を向けて
人類への警鐘を放つ幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「1950年代SF文化入門」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
1950年代の世界&科学事情
アトラクション的映像技&特殊効果と
風刺劇+怪奇的作劇法が融合した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。