映画に感謝を捧ぐ! 「バンバン・クラブ 真実の戦場」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はスティーヴン・シルバー監督の
「バンバン・クラブ 真実の戦場」に感謝を捧げようと思います。
バンバン・クラブ 真実の戦場 [DVD] - ライアン・フィリップ, マリン・アッカーマン, テイラー・キッチュ, フランク・ルーテンバッハ, ニールス・ヴァン・ヤースベルド, ニナ・ミルナー, スティーヴン・シルバー, グレッグ・マリノビッチ, ジョアオ・シルバ, スティーヴン・シルバー, ライアン・フィリップ
グレッグ・マリノビッチ&ジョアオ・シルバの著書を
もとにして作られた本作は
奇策性、クールさ、知略が絡み合った
実話系戦争映画であります。
南アフリカの内戦を「戦場カメラマン」の目線で描くという発想
「娯楽映画的」な場面を挿入しつつ
出来事&映像を淡々と進行させるクールさ
大作的風景&人員攻勢を兼ね備えたストーリー&演出は
私に「戦争」が人心に与える悪影響と
「真実」を記録し、人々に伝える営みに
身を捧げた人間に科せられた熱気&呪いを
映画的に表現する試み
資料性、メッセージ性、娯楽性による共同戦線
残酷な状況を淡々と描写する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(真実を伝える事と世界を変えることの間にある溝と
「現実」はハッピー・エンドと悲劇の二択とは
なり得ないことを示すかのような
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「バンバン・クラブ&アフリカ史入門」と
「報道系武勇伝」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
2004年の映画「ホテル・ルワンダ」がもたらした
潮流の中で生を受け
戦場カメラマンに宿る「本能」と人間的感情
報道者精神と人道精神のせめぎ合い
西洋諸国による「世界支配戦略」がアフリカにもたらした傷跡
暴力&狂気の持つ伝染性+麻薬性を世に示した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。