映画に感謝を捧ぐ! 「ポリスアカデミー6 バトルロイヤル」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はピーター・ボナーズ監督の
「ポリスアカデミー6 バトルロイヤル」に感謝を捧げようと思います。
ポリスアカデミー6 [DVD] - デイビッド・グラフ, ババ・スミス, マイケル・ウィンスロー, ピーター・ボナーズ
1984年の映画「ポリスアカデミー」を
もとにして作られた人気シリーズの6作目となる本作は
笑撃的な苦闘ぶり&秘めたる先見性を
感じさせるシリーズ第6弾であります。
1990年以降のアクション映画を彩る
「犯罪からテロへの移行」・「諸悪の根源が味方内にいる」を
「ポリスアカデミー」シリーズ特有の
バラエティ番組的緩やかさを保ちながら
繰り出してくるストーリー&演出、キャラクター造形は
私に続編映画にありがちな
「シリーズ数を増やすことが目的化する」現象に陥りつつも
作品本来の魅力を保とうとする人々の奮闘ぶりと
後年のアクション映画を覆う「潮流」への入り口が
無意識に開かれていく光景の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(スパイ活劇性とドタバタ喜劇性を絡み合わせた
「決着の付け方」となっている点も見逃せません。)
まさにシリーズ維持の苦しみと
アクションとコメディを結ぶ絆を象徴する
「ポリスアカデミー第6章」であると言えるでしょう。
犯罪捜査からテロ対策へと移行しつつも
マイペースを貫く精神と
「続編映画の法則」に宿る光と闇を世に示した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。