映画に感謝を捧ぐ! 「マシーン・オブ・ザ・デッド」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はクライヴ・コーエン監督の
「マシーン・オブ・ザ・デッド」に感謝を捧げようと思います。
マシーン・オブ・ザ・デッド [DVD] - ジュリー・ストレイン, ブリンク・スティーブンス, ジュリー・ストレイン
凶悪犯「エドモンド・ヴェイガー」と彼を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
SF映画史上屈指の「奇想天外にして堅実な大怪作」であります。
「ホラー風味入り異常心理サスペンス」の王道
「登場キャラクターのほとんどをロボットにする」という奇策
「巨乳女性&人体破壊」へのこだわり
「似通った襲撃描写」を繰り返す手法
見せ場以外を極限まで省力化する潔さ
「ゾンビ映画」の装飾を施す邦題戦術が一体となる光景は
私に、マニア気質と省エネ&リサイクル精神による共同戦線と
宗教的台詞を駆使したハッタリ戦術
娯楽ジャンルの特定を困難にする技法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「悪霊系ホラー」風味の奇襲攻撃に
驚かされる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級ホラー&ポルノ型ロボット系SF」の
称号にふさわしい一作であると言えるでしょう。
効率主義、残酷趣味、宗教的ハッタリ、即物的お色気
描写の量産化戦術が絡み合うことによって生じる
混沌に圧倒される本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。