映画に感謝を捧ぐ! 「ショッカー(1989年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 

 今回はウェス・クレイブン監督の「ショッカー(1989年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

ショッカー ウェス・クレイヴン監督 [DVD] - ミッチ・ピレッジ, ピーター・バーグ, マイケル・マーフィー, ジョン・テッシュ, ヘザー・ランゲンカンプ, ウェス・クレイヴン
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 連続殺人犯「ピンカー」と

 彼に恋人を殺された青年「ジョナサン」の運命を描いた本作は

 アイデア性、ブラック・ユーモア

 暴力性が交錯するホラー映画であります。

 異常心理系サスペンスと

 悪霊系ホラーの持ち味を融合させたストーリー

 「電気&TV」を利用した奇策的アイデアによって

 生成されたモンスター造形を最大限に生かした

 アクション・シーンの数々

 軽快且つMTV的な音楽が一体となる光景は

 私に「1980年代型のアクション文化&ホラー文化」を

 融合させることによって生じる科学反応

 「良心と邪心のせめぎ合い」と

 科学の持つ利点&危険性を映画的に表現する手法

 残酷さと可笑しさを結ぶ絆の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「勝てば官軍」的豪快さ、愛する人に「永遠の別れ」を告げる哀しみ

 自然の美しさ&和やかさが入り交じった

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに豪腕と知略を兼ね備えた

 「異文化交流型悪霊系ホラー」であると言えるでしょう。

 ホラー映画界の雄W・クレイブン監督の技術力&発想力

 悪霊系ホラーの伝統、1980年代娯楽映画文化の醍醐味

 TVに対するブラック・ユーモア的目線が一堂に会した本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。