映画に感謝を捧ぐ! 「デイ・アフター・トゥモロー2020」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョン・コンデリク&エリック・ポール・エリクソン監督の
「デイ・アフター・トゥモロー2020」に感謝を捧げようと思います。
デイ・アフター・トゥモロー2020 [DVD] - ジョエル・ベルティ, ジョン・コンデリク, エリック・ポール・エリクソン, ビル・ハンストック, デヴィッド・マイケル・ラット, デヴィッド・リマゥイー, ジョエル・ベルティ, ジェニファー・リー・ウイギンス, ローレン・エスポジット, チャールズ・タウンセンド, アナ・クリステンセン
世界中を襲う大寒波の脅威に立ち向かう
人々の運命を描いた本作は
便乗商品映画界の雄「アサイラム」ならではの
ダイエット術が冴え渡る災害系SF映画であります。
大作的ハッタリ&ホームドラマ風味を継承しつつ
「災害に立ち向かう知性派ヒーロー」要素を
力業で挿入することによって生を受けた
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「SF映画的リサイクル」と
自然の雄大さ&人間の小ささと
アメリカ的ヒーロー願望に対して
無意識の皮肉を放つ現象の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(壮絶なまでの肩すかし感によって
笑い所の領域へと達した幕切れと
なっている点も見逃せません)
まさに「軽量型デイ・アフター・トゥモロー」の
雄と呼ぶにふさわしい珍作であると言えるでしょう。
「スケール感&恐怖感なき氷河期」・「倹約的CG映像」
「大作映画の小規模映画会社的再利用」の
究極形態を目指して突き進む本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。