映画に感謝を捧ぐ! 「雲の中の散歩」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアレッサンドロ・ブラセッティ監督の
「雲の中の散歩」に感謝を捧げようと思います。
イタリア映画 コレクション にがい米 DVD10枚組 ACC-180 - アントニオ・アルチディアコノ, ジュゼッペ・アルチディアコノ, ドリス・ダウリング, シルヴァーナ・マンガーノ, イングリッド・バーグマン, マリオ・ビターレ, アルベルト・ソルディ, ブルネラ・ボーヴォ, イザ・ポーラ, ルチアノ・デ・アンプロジオ, エミリオ・チゴリ, アントニオ・チファリエッロ, リヴィア・ヴェントリーニ, ジーノ・チェルヴィ, アドリアーナ・ベネッティ, ヴィットリオ・デ・シーカ, ジーナ・ロロブリジーダ, ジェンナロ・ピサノ, マリリン・バッファード, アドリアーナ・ベネッティ, イラセマ・ディリアン, ルキノ・ヴィスコンティ, ジュゼッペ・デ・サンティス, ロベルト・ロッセリーニ, フェデリコ・フェリーニ, ヴィットリオ・デ・シーカ, カルロ・リッツァーニ, ミケランジェロ・アントニオーニ, ディノ・リージ, ェデリコ・フェリーニ, フランチェスコ・マゼッリ, チェザーレ・ザヴァッティーニ, アルベルト・ラトゥアーダ, アレッサンドロ・ブラゼッティ, ルイジ・コメンチーニ
お菓子のセールスマン「パオロ」と
未婚の母となった女「マリア」の運命を描いた本作は
滑稽さと渋味が交錯する恋愛喜劇であります。
口うるさい妻に苦しみながらも
淡々と日々を生きる男と
恋人に裏切られ、家族の目を恐れながらも
帰郷しようとする女の「約1日の疑似夫婦生活」を
ドタバタ喜劇、恋愛劇、道中劇、舞台劇の特性を
組み合わせながら描いていくストーリー&演出は
私に「和やかさと哀しみが入り交じった世界」と
「陰鬱な状況」を題材としながらも
ユーモア性&効率性を保ち続ける作劇法&映像技の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(能天気なハッピー・エンドや不倫映画的方向性に背を向けて
クールさと優しさ、爽快感と苦味が絡み合う
幕切れへと着地している点も見逃せません。)
まさに「日常系道中恋愛喜劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
ユーモアとシリアス、映画技法と舞台劇技法
ロマンス&ホームドラマと巻き込まれサスペンスが
独特のバランスで配合される事によって生を受け
イタリア文化の一端を写し出す本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。