映画に感謝を捧ぐ! 「必死の逃避行」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアンソニー・マン監督の「必死の逃避行」に
感謝を捧げようと思います。
必死の逃亡 [DVD] - スティーヴ・ブロディ, オードリー・ロング, レイモンド・バー, アンソニー・マン, スティーヴ・ブロディ
強盗計画に巻き込まれた男「スティーヴ」と
妻「アナ」の運命を描いた本作は
加速性&合理性を徹底追求した巻き込まれ映画であります。
段取り部分を豪快に簡略化しつつ
娯楽映画的見せ場を的確に押さえたストーリー&演出は
私に「運送」に関わる人間のリスク&犯罪者特有の絆を
娯楽的に表現する手法と
効率主義と見せ場主義の均整を保つ技法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(兄弟を結びつける「縁」を象徴するかのような
決着の付け方となっている点も見逃せません。)
まさに「巻き込まれ映画&逃亡劇入門」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
多彩な娯楽作品を世に送った堅実派監督A・マンと
仲間たちの技によって
暇つぶし規模のスケール感&スピード感、アイデア性
人間味のあるキャラクター造形の共存を可能にした本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。