映画に感謝を捧ぐ! 「ポータルズ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はリアム・オドネル、グレッグ・ヘイル
エドゥアルド・サンチェス、ティモ・ジャヤント監督の
「ポータルズ」に感謝を捧げようと思います。
PORTALS ポータルズ [DVD] - ニール・ホプキンス, ルビー・オドネル, ディアナ・ルッソ, プトレマイオス・スローカム, エドゥアルド・サンチェス, リアム・オドネル, グレッグ・ヘイル
謎の物体「ポータル」に翻弄される人々の運命を描いた本作は
SF史上屈指の「陰鬱なる幻惑感&詰め込み感」に
満ち溢れた一作であります。
異常心理サスペンスを力業で組み合わせたかのような
ストーリー&演出、キャラクター造形が
短篇集的+勢い任せ的に進行する光景は
私に「一つの脅威」を駆使して複数の物語を生成する手法と
鑑賞者を惑わす作劇法&映像技の究極形態を目指す
試みの一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(謎解きを放り投げつつ「世界の危機」を強調する
豪快なる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「ワン・アイデア系SF」の歴史に輝く
大怪作であると言えるでしょう。
見世物的残酷描写、時系列操作、短編集形式
SF的ハッタリ、状況設明台詞の限りを尽くして
鑑賞者を精神的迷路へと誘う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。