映画に感謝を捧ぐ! 「白い船(1941年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロベルト・ロッセリーニ監督の
「白い船(1941年版)」に感謝を捧げようと思います。
イタリア映画 コレクション 越境者 DVD10枚組 ACC-198 - ラフ・ヴァローネ, エレナ・ヴァルツィ, ペッピノ・デ・フィリッポ, カルラ・デル・ポッジョ, シルヴァーナ・マンガーノ, アメデオ・ナザーリ, ヴィットリオ・デ・シーカ, アッシア・ノリス, ジャック・セルナス, アンナ・マニャーニ, ロッサノ・ブラッツィ, エチカ・シューロー, フランコ・インテルレンギ, ナンド・ブルーノ, ジュゼッペ・グリーノ, アイーダ・ベリア, アウグスト・バッソ, エレナ・フォンディ, ピエトロ・ジェルミ, アルベルト・ラトゥアーダ, フェデリコ・フェリーニ, ドゥイリオ・コレッティ, マリオ・カメリーニ, ウィリアム・ディターレ, ミケランジェロ・アントニオーニ, ルイジ・ザンパ, アレッサンドロ・ブラゼッティ, ロベルト・ロッセリーニ
イタリア海軍病院船のスタッフと
患者達の運命を描いた本作は
相反する要素が絡み合う戦争映画であります。
娯楽映画的装飾の数々と
ドキュメンタリー的映像表現&「本物」へのこだわり
戦いと医療、男の絆と男女のロマンスが共存する
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「状況設明」を極限まで抑制しつつ
物語性を生み出す手法と
「実在の軍人&軍艦」を戦争映画に起用することによって生じる
科学反応の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(恋愛映画と戦争映画のハッピー・エンドを
共有するかのような幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「イタリア流記録映像型戦争映画」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
R・ロッセリーニ監督と戦争
軍事宣伝要素と娯楽映画要素を結ぶ「絆」を
象徴する存在である本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。