映画に感謝を捧ぐ! 「翼の人々」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はウィリアム・A・ウェルマン監督の
「翼の人々」に感謝を捧げようと思います。
戦争映画 パーフェクトコレクション 攻撃命令 DVD10枚組 ACC-080 - フランチョット・トーン, マレーネ・ディートリッヒ, フレッド・マクマレイ, アンナ・ニーグル, ジョン・ミルズ, ラルフ・リチャードソン, クラーク・ゲイブル, フランク・ラヴジョイ, ジョーン・クロフォード, グラント・テイラー, ビリー・ワイルダー, ジョセフ・フォン・スタンバーグ, ウィリアム・A・ウェルマン, ハーバート・ウィルコックス, ロイ・ウォード・ベイカー, ヴァーノン・ソーウェル, ゴードン・ウェルスリー, マーヴィン・ルロイ, ジョセフ・H・ルイス, ジュールス・ダッシン, チャールズ・ショーヴェル
飛行機作りを目指す男二人と
彼らを取り巻く人々の運命を描いた本作は
史劇とホームドラマの味わいを兼ね備えた作品であります。
1910~30年代前半の国際情勢
時代に翻弄される「男のロマン」
男の情熱に翻弄されながらも愛を貫こうとする女
アメリカにおける「飛行機」の歴史が融合した
ストーリー&キャラクター造形と
戦争映画、青春映画、恋愛映画の手法を
状況に応じて使い分けつつ
見せ場主義と効率主義の均整を保ち続ける演出が
一体となる光景は
私に「歴史教材性と娯楽性による共同戦線」と
人々が空に抱く思いを映画的に表現する試みの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ハッピー・エンド性と悲劇性が絶妙のバランスで配合しながら
「ロマン」に命を賭ける男の光と影を写し出す
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「男女心理&アメリカ航空史入門」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
娯楽的サービス精神と教訓性、男性心理と女性心理
庶民目線と史劇目線、アクションとロマンス&サクセス・ストーリー
現実的判断と男の情熱が複雑に絡み合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。