映画に感謝を捧ぐ! 「堕ちた天使(1945年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はオットー・プレミンジャー監督の

 「堕ちた天使(1945年版)」に感謝を捧げようと思います。

巨匠たちのハリウッド オットー・プレミンジャー傑作選 堕ちた天使 [DVD] - アリス・フェイ, ダナ・アンドリュース, リンダ・ダーネル, オットー・プレミンジャー
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 マーティ・ホランドの同名小説をもとにして作られた本作は

 

 魔性と純情が交錯する巻き込まれ映画であります。

 愛と欲望、計略と狂気が複雑に絡み合う男女関係を

 サスペンスと愛憎劇の技法を駆使しつつ

 上品さ&神秘性を保ちながら描いていく

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に「愛」の持つ強靱さ&危うさと

 人生の持つ「ブラック・ユーモア&サスペンス性」を

 映画的に表現する手法の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (様々な形で「男を惑わす天然悪女」から解き放たれた

 男たちの末路を静かに写し出す幕切れとなっている点も

 見逃せません。)

 まさに「犯罪サスペンス入り愛憎劇」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 愛憎劇&巻き込まれサスペンスの王道と

 O・プレミンジャー監督ならではの挑発性

 悪女的魅力を放つ女優陣が融合することによって生を受けた本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。