映画に感謝を捧ぐ! 「荒野の三悪人」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
感謝を捧げようと思います。
北軍少佐「ジェフ・クラントン」と彼を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
娯楽的知略と教訓性が絡み合う西部劇であります。
無法者系西部劇の王道に実在の無法者を挿入し
敵将のキャラクター造形に愛憎劇要素を
加えることによって生成されたストーリー&演出は
私に「戦時的価値観と戦後的価値観のせめぎ合い」
「暴力性の増幅による大義名分の揺らぎ」を
西部劇的に表現する手法と
情報戦&兵糧攻め的復讐法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(敵軍の撃破よりも「新たなる人生への旅立ち」に
重きを置いた幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「大衆食堂+教訓劇的西部劇」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
暇つぶし規模のスケール感&スピード感と
勧善懲悪要素を維持し
殺人を抑制したスリル&サスペンスを追求しつつ
アメリカの「過渡期」を写し出す本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。