映画に感謝を捧ぐ! 「ディストリクトーX」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はニール・ロウ監督の「ディストリクトーX」に

 感謝を捧げようと思います。

ディストリクトーX [DVD] - キャサリン・ドレイク, リッチー・クレーン, フィリップ・アレクサンダー・ベイカー, マイケル・テリー, ニール・ロウ
ディストリクトーX [DVD] - キャサリン・ドレイク, リッチー・クレーン, フィリップ・アレクサンダー・ベイカー, マイケル・テリー, ニール・ロウ

 謎のロボット&怪現象に立ち向かう

 人々の運命を描いた本作は

 小規模映画会社的知略&技術の粋を結集した

 

 エイリアン系SFであります。

 悪霊系ホラー+戦争映画的攻撃法で

 地球を狙うエイリアンとの戦いを

 予算、人員、テクノロジーを節約しつつ

 ホラー的人体破壊描写&アクション的戦闘描写を

 多用して描いていくストーリー&演出は

 私に地球侵略系SFに対する「無意識の皮肉」と

 「倹約精神と残酷趣味の両立」を図る試みの

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (それまでの流れを力業で逆転させ

 要所となる部分を豪快に曖昧化する大胆さに

 圧倒される幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「省力+省資源+見世物型SF」の

 究極形態を目指して突き進む怪作であると言えるでしょう。

 様々な娯楽要素をつなぎ合わせ

 物語としてのルールを力業で突き破り

 思わせぶり描写&どんでん返し主義の

 赴くままに猛進する本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。