映画に感謝を捧ぐ! 「昆虫怪獣の襲来」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はケネス・G・クレイン監督の「昆虫怪獣の襲来」に

 感謝を捧げようと思います。

昆虫怪獣の襲来 [DVD] - ジム・デイヴィス, バーバラ・ターナー, ケネス・G・クレイン
昆虫怪獣の襲来 [DVD] - ジム・デイヴィス, バーバラ・ターナー, ケネス・G・クレイン

 宇宙放射線によって巨大化したスズメバチに立ち向かう

 人々の運命を描いた本作は

 実験精神と効率性に彩られたモンスター映画であります。

 冒険活劇と巨大生物系SFを融合させるという実験と

 状況設明台詞&節約的なキャラクター造形によって

 物語の効率化を図る手法によって生成された

 ストーリー&演出は

 私に「科学信仰に対する皮肉」と

 娯楽映画的サービス精神と省エネ&省力化術を

 共存させる試みの一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (自然の雄大さ&人間の小ささを世に示すかのような

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「冒険型巨大モンスター系SF」の歴史に輝く

 軽量なる実験作であると言えるでしょう。

 西部劇+冒険活劇的スリル&サスペンスと

 SF映画的恐怖が軽やかに並び立つ本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。