映画に感謝を捧ぐ! 「リバース・オブ・ブリッツ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はジュリアン・リチャーズ監督の

 「リバース・オブ・ブリッツ」に感謝を捧げようと思います。

リバース・オブ・ブリッツ(字幕版) - バーバラ・クランプトン, ケリー・ギルバート, マイケル・パレ, ジュリアン・リチャーズ
リバース・オブ・ブリッツ(字幕版) - バーバラ・クランプトン, ケリー・ギルバート, マイケル・パレ, ジュリアン・リチャーズ

 電気ショックにより蘇生した少女「テス」と

 彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 凶暴性と哀愁が交錯するホラー映画であります。

 ゾンビ系ホラー、超能力系SF、ホームドラマ

 融合させる事によって生を受けたストーリー

 アトラクション的残酷さ&アイデア性に満ちた演出

 陰性舞台裏映画+怪奇映画的なキャラクター造形が

 一体となる光景は

 私に1980年代的映画文化と

 2010年代型映像テクノロジーによる共同戦線と

 「電気」の持つホラー映画的可能性の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (悲劇性&ホラー映画的思わせぶりよりも

 壮絶なる女優魂が印象深い幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「陰性ホームドラマ+コミック・ムービー系ホラー」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 「フランケンシュタイン」シリーズの流れを汲む

 モンスター・ヒロイン造形

 モンスター映画的恐怖とホームドラマ要素の間で

 揺れ動くかのようなストーリー展開

 ワン・アイデアを様々な形で応用していく殺人描写

 1980年代映画に対する独特の愛情表現が

 一堂に会した本作と

 

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。