映画に感謝を捧ぐ! 「スプライス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はヴィンチェンゾ・ナタリ監督の「スプライス」に
感謝を捧げようと思います。
スプライス [DVD] - エイドリアン・ブロディ, サラ・ポーリー, デルフィーヌ・シャネアック, ヴィンチェンゾ・ナタリ, ギレルモ・デルトロ, ジョエル・シルバー, ヴィンチェンゾ・ナタリ, エイドリアン・ブロディ
遺伝子結合によって新生物を生み出した
科学者コンビの運命を描いた本作は
陰鬱にして凶暴な葛藤に彩られたSF映画であります。
モンスター映画要素とホームドラマ要素
ホラー的残酷描写とポルノ的お色気がせめぎ合う
ストーリー&演出は
私に「人間性と科学者的狂気のぶつかり合い」を
モンスター映画的に表現する試みと
見世物的特殊効果&残酷描写の中に
哀愁を宿すモンスター映画の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(モンスターとヒロインを結ぶ絆と
モンスターに宿る「生に対する執念」が織りなす
ハッピー・エンドと呼びたくなるような気配を放つ
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「陰性家族劇型モンスター系SF」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
ホームドラマ&愛憎劇的心理描写、ホラー的残酷性
SF的発想&映像テクノロジーが融合することによって生を受けた本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。