映画に感謝を捧ぐ! 「フローズン・スクリーム」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はフランク・ローチ監督の「フローズン・スクリーム」に
感謝を捧げようと思います。
フローズン・スクリーム [DVD] - レニー・ハーモン, レニー・ココール, トーマス・ゴーン, ウルフ・ミューザー, ボブ・ローチェル, フランク・ローチ
夫の死に潜む真実に迫る女性「アン」と
彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は
ホラー映画屈指の「迷路感」を感じさせる怪作であります。
登場人物の言動と「刑事」の語り、神秘性と見世物性
過去と現在、生と死、愛と疑心が複雑に絡み合う
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「単純な物語を複雑に描写する」技法と
「死への恐怖&探求心の暴走が招く狂気」の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ハッピー・エンドが主観的概念であることを
象徴するかのような幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「混線型ゾンビ系ホラー」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
ホラー的残酷趣味、ポルノ的お色気、サスペンス的難解さ
愛憎劇的男女関係が入り乱れる本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。