映画に感謝を捧ぐ! 「英独空軍大戦略」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はフランク・キャプラ監督の
「英独空軍大戦略」に感謝を捧げようと思います。
英独空軍大戦略 CCP-185 [DVD] - フランク・キャプラ
フランク・キャプラ監督による記録映像路線
「なぜ我々は戦うのか」の一翼を担う本作は
技術力と精神力の粋を結集して
1940年の戦い「バトル・オブ・ブリテン」を写し出す
軍事宣伝映像であります。
過酷な戦場撮影&空中撮影を可能とした
イギリス礼賛を高らかに掲げつつ
「ナチス・ドイツの残酷さアピール」を
抑制しようとするバランス感覚
アクション映画感覚溢れる編集技&語り口が
一体となって「連合軍目線のバトル・オブ・ブリテン」を
世に知らしめるという試みは
私に「娯楽性と情報戦術性による共同戦線」と
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ハッピー・エンドの装飾を纏いつつ
「緊張感」を維持しようとする幕切れと
なっている点も見逃せません。)
まさに「武勇伝型バトル・オブ・ブリテン入門」の
称号にふさわしい一作であると言えるでしょう。
「弱者が強者を翻弄する」事に快感を覚える大衆心理を
有効活用する事によって
「ナチス・ドイツ」の世界制覇計画が崩壊する
きっかけとなった戦いを写し出す本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。