映画に感謝を捧ぐ! 「夢の中の恐怖」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はアルベルト・カヴァルカンティ

 チャールズ・クライトンベイジル・ディアデン

 ロバート・ハーメル監督の「夢の中の恐怖」に感謝を捧げようと思います。

夢の中の恐怖 [DVD] - マイケル・レッドグレーヴ, サリー・アン・ハウズ, マーヴィン・ジョーンズ, チャールズ・クライトン, アルベルト・カヴァルカンティ, ベイジル・ディアデン
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 E・F・ベンソン、H・G・ウェルズ

 ジョン・ベインズ、アンガス・マクファイルの

 短編小説をもとにして作られた本作は

 上品さと実験精神に彩られた怪奇映画であります。

 暴力描写&映像テクノロジーへの依存を抑制し

 映像技&演技によって怪奇恐怖を生成していく上品さと

 

 複数の怪奇小説を段階的につなぎ合わせることによって

 一つの怪奇物語を生み出そうとする実験精神を兼ね備えた

 ストーリー&演出は

 私に「短篇集+群像劇的作劇法」と

 「怪談と推理劇の融合」がもたらす科学反応の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (鑑賞者を安心させた後に「幕開け」へと急進させることによって

 怪奇恐怖感を高める幕切れによって

 後年のサスペンス&ホラーに対する「道しるべ」の一つとなった

 作品であるという点も見逃せません。)

 まさに「短編系怪奇映画連合軍」の称号にふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 複数の怪奇作家を結ぶ「絆」

 夢と現実&行いと報いの危険な関係

 一定の論理性を持った怪奇恐怖の醍醐味を象徴する本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。