映画に感謝を捧ぐ! 「ギャング・イン・ニューヨーク」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はケヴィン・コナリー監督の
「ギャング・イン・ニューヨーク」に感謝を捧げようと思います。
ギャング・イン・ニューヨーク [DVD] - ジョン・トラボルタ, ケヴィン・コナリー, レオ・ロッシ, ランドール・エメット, ジョン・トラボルタ, ケリー・プレストン, スペンサー・ロフランコ, プルイット・テイラー・ヴィンス, ステイシー・キーチ, クリス・マルケイ, ウィリアム・デメオ
極道組織首領「ジョン・ゴッティ」の生涯を
もとにして2018年に作られた本作は
クールな佇まいと文学風味を感じさせる
実話系極道映画であります。
「J・ゴッティを語り部とする」
「ホームドラマ&史劇要素の間に
アクション映画的暴力を挿入する」
「ニュース映像の有効活用」という手法によって
生成されたストーリー&演出は
私に、大衆食堂風味と文学&資料風味のせめぎ合いと
映像的インパクトよりも家族劇性を重んじた
極道映画作りの一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「警察=正義・極道=悪」と位置づける映画への皮肉と
「極道の正当化」に対する警戒心が複雑に絡み合う
幕切れ→エンドロールとなっている点も見逃せません。)
まさに「史劇文学系極道伝」の一翼を担う
作品であるといえるでしょう。
J・ゴッティの持つ不屈の闘志&紳士風味
二枚目色の強い俳優から悪漢色の強い俳優へと転じた
J・トラボルタの生命力&執念
極道映画の王道を押さえつつ
暴力性よりも人間模様に重きを置く精神の
融合によって生を受けた本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。