映画に感謝を捧ぐ! 「REAL」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はセヴラン・エスケランド監督の「REAL」に

 感謝を捧げようと思います。

REAL [DVD] - マルテ・クリステンセン, ソンドレ・ラーセン, イェンス・ハルテン, ヨハン・ヘンデンバーグ, マリン・キング, セヴラン・エスケランド
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 夜の山道でトラブルに見舞われた

 男女2人の運命を描いた本作は

 巻き込まれ映画であります。

 最小限度の人数&夜の山道という舞台で

 状況設明を抑制し

 段階的&効率的に恐怖&監視感を高めていく

 ストーリー&演出と

 庶民的ムードと猟奇的ムードがせめぎ合う

 キャラクター造形が一体となる光景は

 私に撮影テクノロジーの発展、夜のドライブ

 閉鎖的人間関係がもたらす危険要素と

 

 情報不足がもたらす恐怖感&神秘性の高まりを

 映画的に表現する手法と

 省力&省エネ的映画作りの極限を目指す

 人々の奮闘ぶりを

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (ハッピー・エンドでありながらも「安心感&爽快感」を

 感じさせないように配慮した幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「倹約型山系サスペンス」の頂点に向かって突き進む

 作品であると言えるでしょう。

 山系ホラー風味と覗き趣味を力業で融合させ

 陰鬱且つ豪快に物語を進行させることによって

 様々な突っ込み要素&敵軍の小者感を緩和させ

 暇つぶし規模の恐怖を提供する事に挑んだ本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。