映画に感謝を捧ぐ! 「D.N.A.Ⅱ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はウィリアム・メサ監督の「D.N.A.Ⅱ」に
感謝を捧げようと思います。
D.N.A.II LBXS-027 [DVD] - マーク・ダカスコス, ユルゲン・プロフノウ, カイリー・トラヴィス, トーマス・タウス・Jr, ウィリアム・メサ
医師「アッシュ」、CIAエージェント「クレア」
科学者「ウェッシンガー」の運命を描いた本作は
優等生の装飾を纏いつつ奇策を駆使する
脅威のモンスター映画であります。
1987年の映画「プレデター」の流れを汲みつつ
マッド・サイエンティスト要素&ホラー的装飾を加え
「人間同士の闘いを長きにわたって繰り広げる」という
奇想天外な方向へと進行するストーリー&演出
「モンスター映画の法則」に沿ったキャラクター造形
原題に忠実であろうとしながら
1996年の映画「D.N.A/ドクターモローの島」に便乗しようとする
邦題戦術が一体となる光景は
私に「暇つぶし+見世物映画的サービス精神」が暴走する現象と
モンスター映画における「モンスター以上の凶悪性を宿す人間」の
重要性&危険性を世に示す試みの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ロールプレイング・ゲームと西部劇の特性を組み合わせ
戦争映画的装飾を施した幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「小規模映画会社風味満載系SF」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
モンスター映画、冒険活劇、戦争映画の持ち味&技術が
軽やか&賑やかにせめぎ合う本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。