映画に感謝を捧ぐ! 「ダイヤル1119」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジェラルド・メイヤー監督の
「ダイヤル1119」に感謝を捧げようと思います。
サスペンス映画 コレクション 疑惑の世界 情無用の街 DVD10枚組 ACC-201 - マーク・スティーヴンス, リチャード・ウィドマーク, ロバート・ミッチャム, ロバート・ライアン, リザベス・スコット, リカルド・モンタルバン, サリー・フォレスト, リチャード・ベースハート, オードリー・トッター, ジーン・ティアニー, リチャード・コンテ, バーバラ・スタンウィック, ラルフ・ミーカー, ディック・パウエル, ウォルター・スレザック, マーシャル・トンプソン, ヴァージニア・フィールド, ローレンス・ティアニー, エドマンド・ロウ, オーソン・ウェルズ, ジョセフ・コットン, ウィリアム・キーリー, ジョン・クロムウェル, ジョン・スタージェス, ジョン・ベリー, オットー・プレミンジャー, エドワード・ドミトリク, ジェラルド・メイヤー, マックス・ノセック, ノーマン・フォスター
殺人犯「ガンサー・ワイコフ」と彼を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
サスペンス映画史上屈指の「収納術」を
感じさせる作品であります。
「戦争」関連のトラウマ、バーに集う人々の人間模様
犯罪者と警察の心理戦
マスコミ、カウンセリング、ビジネスに対する
皮肉を詰め込みながら軽やかに進行するストーリー&演出は
私に、クールさと情緒不安定さを共存させた「犯人造形」と
暇つぶし映画的効率性と社会派的メッセージ性の
両立を図る試みの一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(人間の持つ精神力と「犯罪の見世物化」に対する
一考察を示した幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級サスペンス型情報化社会論」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
犯人の行動&心理を追いつつ、状況設明を抑制し
スケール感を段階的に小さくしていく作劇法&映像技
社会を覆う病理・「TV」の映画的活用法の
一端を世に示した本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。