映画に感謝を捧ぐ！ 「エルム街の悪夢２ フレディの復讐」

　映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。

　今回はジャック・ショルダー監督の

　「エルム街の悪夢２　フレディの復讐」に感謝を捧げようと思います。

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　「エルム街の悪夢（１９８４年版）」をもとにして作られた

　人気シリーズの２作目となる本作は

　ホラー映画的サービス精神と作品の持ち味を

　両立させつつ「神話」の領域へと向かって突き進む

　続編映画であります。

　若者たちに悪夢を見せる事によって生成される

　恐怖心を糧にして現実に惨劇をもたらすという

　「フレディ・クルーガー」の特性を生かしつつ

　モンスターの精神侵略にさらされた主人公の物語と

　ホラー映画的人体破壊描写＆特殊効果の

　共存を図ろうとするストーリー＆演出と

　１９８０年代ホラー映画の王道に即したキャラクター造形が

　一体となる光景は

　私に「ホラー映画的量産化戦術」を駆使して

　作品世界を成長させる試みと

　精神的恐怖と物理的恐怖が独特のバランスで並び立つ

　現象の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

　（前作の終幕を継承しつつ

　「フレディ・クルーガー」の執念＆スケール感増大ぶりを

　感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。）

　まさに「アクション映画的破壊＆暴力」と

　サスペンス映画的異常心理要素が絡み合う

　「エルム街の悪夢」第２章であると言えるでしょう。

　夢を操るという能力を有効活用する知略と

　道化性と残虐性をバランス良く配合したモンスター造形によって

　ホラー映画史に残る人気シリーズへの道を歩み始めた

　「エルム街の悪夢」の姿に心打たれる本作と

　生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を！！！。