映画に感謝を捧ぐ！ 「ローマ１１時」

　映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。

　今回はジュセッペ・デ・サンティス監督の

　「ローマ１１時」に感謝を捧げようと思います。

イタリア映画 コレクション ミラノの奇蹟 DVD10枚組 ACC-182 - フランコ・インテルレンギ, アルベルト・ソルディ, エンマ・グラマティカ, フランチェスコ・ゴリザーノ, イングリッド・バーグマン, アレクサンダー・ノックス, アルド・ファブリッツィ, トト, ルチア・ボゼー, カルラ・デル・ポッジョ, アンナ・マニャーニ, アリダ・ヴァリ, イザ・ミランダ, ラフ・ヴァローネ, フェデリコ・フェリーニ, マッシモ・ジロッティ, シャルル・ヴァネル, フェデリコ・フェリーニ, ヴィットリオ・デ・シーカ, ロベルト・ロッセリーニ, マリオ・モニチェリ, ステーノ, ジュゼッペ・デ・サンティス, アルフレード・グアリーニ, ジャンニ・フランチョリーニ, ルイジ・ザンパ, ルキノ・ヴィスコンティ, ピエトロ・ジェルミ, ミケランジェロ・アントニオーニ

　１９５１年のローマで発生した階段崩落事故を

　もとにして作られた本作は

　多彩な顔とバランス感覚に彩られた実話系映画であります。

　恋愛劇、喜劇、陰性日常劇、災害映画の特性を

　軽やかに網羅したストーリーと

　アクション・サスペンス・ラブストーリーの表現法を

　状況に応じて使い分ける演出を駆使して

　過酷な時代情勢と極限心理が招いた

　悲劇を写し出すという試みは

　私に娯楽的躍動感＆見せ場と

　社会派的メッセージ性による共同戦線と

　「災害」による直接＆間接被害の

　一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

　（悲劇性と生命の鼓動が静かに絡み合う

　幕切れとなっている点も見逃せません。）

　まさに「実録型女系災害映画」の雄と呼ぶにふさわしい

　作品であると言えるでしょう。

　娯楽性と教材性、シリアスとユーモアの均整を保ちながら

　生活苦がもたらすモラル崩壊、イベント管理の不備

　権力者の冷酷さが融合することによって発生した事故を

　世に知らしめようとする姿に心打たれる本作と

　生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を！！！。