映画に感謝を捧ぐ! 「スノーシャーク/悪魔のフカヒレ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はサム・クアリアナ監督・主演の
「スノーシャーク/悪魔のフカヒレ」に感謝を捧げようと思います。
スノーシャーク / 悪魔のフカヒレ [DVD] - サム・クアリアナ, マイケル・オヘア, キャシー・マーフィー, C.J. クアリアナ, ジャッキー・ホール, アンドリュー・エリアス, アンディ・テイラー, ボブ・ボゼク, ジェイソン・ジョン・ビービ, サム・クアリアナ
雪山に潜むサメに立ち向かう人々の
運命を描いた本作は
サメ映画史上屈指の緩やかなる怪作であります。
雪山とサメを組み合わせるという奇策感満載の発想
サメ映画の定番要素を的確に押さえ
効率至上主義的に進行するストーリー
節約感&ブラックユーモア風味溢れる映像が一体となる光景は
私に「映画界におけるサメ認識」の一端と
滑稽さと残酷さ、近代文化と西部劇文化
権力者的狂気と科学者的狂気の秘めたる近似性を
映画的に表現する試みの一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(やりたい放題感、シリーズ化願望
運命の非情さ、自然界における人間の小ささが
絡み合った幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「山系サメホラー」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
映画界における「サメ」のモンスター化現象
山系ホラー&サメ映画の法則
小規模映画会社特有の見せ場主義、便乗商品戦術
倹約&リサイクル嗜好、邦題戦術を
余すところなく発揮する本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。