映画に感謝を捧ぐ! 「不幸な街角」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマリオ・カメリーニ監督の「不幸な街角」に
感謝を捧げようと思います。
イタリア映画 コレクション 2ペンスの希望 DVD10枚組 ACC-209 - マリア・フィオーレ, ヴィンセンツォ・ムゾリーニ, ヴィットリオ・デ・シーカ, ピア・アンジェリ, ジーノ・レウリーニ, ジーナ・ロロブリジーダ, レナート・バルディーニ, シルヴァーナ・マンガーノ, ラフ・ヴァローネ, ヴィットリオ・ガスマン, ルチア・ボゼー, アンドレア・ケッキ, ジーノ・チェルヴィ, リディア・クァランテ, ウンベルト・モッツァート, アンナ・マニャーニ, マッシモ・ジロッティ, トト, マリオ・カステラーニ, イヴォンヌ・サンソン, ミケラ・ベルモンテ, レナート・カステラーニ, レオニード・モギー, ピエトロ・ジェルミ, アルベルト・ラトゥアーダ, ミケランジェロ・アントニオーニ, ジョヴァンニ・パストローネ, マリオ・カメリーニ, ルイジ・コメンチーニ, アレッサンドロ・ブラゼッティ, ロベルト・ロッセリーニ
家族のために職探しをする男「パオロ」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
ドタバタ喜劇的な笑い悲劇性が交錯する道中劇であります。
戦争がもたらした生活苦によって追いつめられ
悪の道へと踏み込んだ男が
豪快且つ能天気な妻子によって振り回されていく姿を
アクション&陰性ホームドラマ的要素を
コメディ的に加工しながら描いていく
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「戦争の間接被害」・「良妻と恐妻の秘めたる近似性」
「善と悪を結ぶ絆&隔てる境界線」
「宗教、政治活動、経済、善行が人心に与える影響」を
映画的に表現する手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(男の純情&人情と女の愛情を
ユーモラス且つ渋く写し出す決着→幕切れと
なっている点も見逃せません。)
まさに「イタリア流人情派道中劇」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
サスペンスとコメディ、良心と邪心
観光旅行と逃避行、愛と疑心を結ぶ絆を
体現した本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。