映画に感謝を捧ぐ! 「鉄腕ジム」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はラオール・ウォルシュ監督の「鉄腕ジム」に
感謝を捧げようと思います。
鉄腕ジム [DVD] - エロール・フリン, ラオール・ウォルシュ, エロール・フリン, アレクシス・スミス, ジャック・カーソン, アラン・ヘイル, ヴィンセント・ローレンス, ホレイス・マッコイ
プロ・ボクサー「ジェームズ・J・コーベット」の
生涯をもとにして作られた本作は
緩やかさと荒々しさを兼ね備えた実話系スポーツ映画であります。
「紳士ジム」と称された英雄的ボクサーの
豪快でありながらも和やかさを感じさせる生き様を
スポーツ映画的アクション、日常劇的人間模様&ユーモア
異文化交流劇的ロマンスを駆使して描いていく作劇法と
見せ場主義と効率主義の均整と
適正速度を維持しながら写し出していく映像技を
融合させたストーリー&演出、キャラクター造形は
私に、武勇伝風味とホームドラマ風味による共同戦線と
アメリカにおけるスポーツ文化史を
娯楽的サービス精神を失うことなく映像化する妙技の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(男の友情&男児性と男女の無器用な愛が
軽やかに交錯する幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「J・J・コーベット&スポーツ系英雄伝入門」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
堅実なる娯楽映画技術、映画スターの魅力
アメリカにおけるボクシングの歴史&存在力
上流社会と庶民、大衆本能と紳士性のせめぎ合いが
一堂に会した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。